2019年09月03日

晩夏のお甘さん

蓮の実.JPG

夏の早朝
蓮の花は「ぽん」と音を鳴らし清らかに開花する
花の開花音の有無は古くから論議されていたようですが
神聖な響きをいつか聴いてみたいと思っておりました・・・
数日前の事、「お客様から音などしませんよ」と
花弁の擦れ合うごくわずかな振動があるだけで、開花音ではないそうです
朝の夢は幻なり。

晩夏を楽しむお甘さん 
草の根や海草の恩恵で涼やかなお菓子が生まれました。

万灯火
万灯火 (2).JPG

柚子わらび
冷やしわらび (2).JPG

宇宙
宇宙.JPG

くず桜
葛桜.JPG

生茶かんてん
抹茶寒天.JPG

コウホネ
こうほね2.JPG

矢の根梵天花(やのねぼんてん)
やのね.JPG

「矢ノ根梵天花」は葉がやじりのような形で 可憐な花を咲かせます
葉が垂れ下がり夏の日光を避けてちゃんとお花を守っているのです
夏の間毎日咲き続けあちらこちらに生け楽しんでます
可憐な花・・・お甘で作ってみました。

矢ノ根.JPG

posted by 京料理ふくもと at 21:02| Comment(0) | 和菓子

2019年09月02日

和菓子教室ふくや「早生栗」

”初栗 バンザイ”
いがぐり2.JPG

9月1日(日曜日)
夏休みを終えて 秋季レッスン〜和菓子教室が始まりました。
子供の頃 休み明けは真っ黒に日焼けしてると誇らしげだった記憶がございます
宿題さえなければ最高と呑気な幼少期、今日の異常気象など考えられませんでした。

お教室で久しぶりの再会、生徒さんのわいわいBGMが心地よくお祭りのよう!
午前クラスは「栗茶きん」待ちに待った早生栗とのご対面に歓声があがりました!
蒸気と熱気で汗だくの作業もなんのその、芳香豊かな新栗が小さな秋を運んでくれました・・・。

栗松葉.JPG

栗を蒸して〜 熊本産 早生栗
CIMG2675.JPG
アツアツを二つ割り〜 ん・・・ほこほこです!
CIMG2100.JPG
スプーンで丁寧に栗の実を出して〜
CIMG2101.JPG
熱のあるうちに裏ごします〜
栗うらごし.JPG
少々のお砂糖を加えやさしい火で炊きあげ栗あんが出来上がりました
茶巾できゅっと絞り、好みで焼き目をつけても風情がございます
CIMG2681.JPG
雲龍紙の端をちょんと染め 我が子のように大切に包み完成です。
CIMG2683.JPG

レッスン二日前、豊洲市場に注文済みの栗が入荷無しとの事
誰のせいでもありませんがショック!はてレッスン変更と頭は真っ白なり
例年なら8月下旬から入荷しているはず?
異常なまでの暑さや台風と農家の方も気をもまれたことでしょう
レッスン前日AM4時市場に電話をすると入荷ありとの吉報でございます
板さんが豊洲へと向って下さり一件落着となったのです。
今年の「山土産」
一番乗りのお味は・・・自然の恵みに感謝 皆さまに感謝でございます。

お疲れさまのお甘は「はつ萩」 ほっぺも秋到来となりました。

こぼれ萩.JPG

posted by 京料理ふくもと at 22:14| Comment(0) | 和菓子

2017年08月31日

葉月 「涼菓」

なんて涼しい8月の終わりでしょう
小さな蕾を沢山つけ 一つ 二つと野菊が咲き始めました。


のこんきく2.jpg

野紺菊

CIMG1613.JPG


この夏ははっきりしない天候の毎日でございましたね
涼やかなお菓子を楽しんでいただきました。

ほたるの夕べ 
抹茶餡と小豆餡のなめらかな水ようかんです。

笹ほたる.JPG

太陽の花 練り切り製
この夏はいつ咲いたらいいの?と悩んだことでしょう。

向日葵 (2).JPG

せせらぎ 錦玉製
さらさらと川の流れる水の音・・・。

清流.JPG

青海波  道明寺羹

青海波.JPG

白玉あずき
蒸し暑い夏にうれしい和のスイーツ、茹であずきたっぷりでいただきます。

CIMG1271.JPG

白玉小豆.JPG

若桃の葛まんじゅう
若桃の実と小豆を散らし もっちりと仕上げました。

若桃水まんじゅう.JPG

夏休みを終え、9月より和菓子教室が始まります
”実りの秋” とても楽しみでございます!

posted by 京料理ふくもと at 23:46| Comment(0) | 和菓子

2017年06月29日

和菓子教室ふくや 「水無月」

白雪姫

CIMG1155.JPG

なんて可憐なのでしょう
” アシスタントの香澄ちゃんからのプレゼントです ”
お母さまが大切に育てられた花々・・・
いつもお教室に爽やかな風を運んでくれます。

6月の和菓子教室
花を愛でながら おいしいお菓子作りを楽しみました。

夏越の祓 水無月
小豆で邪気を払い、また半年元気で過ごせますようにと願って。

CIMG1351.JPG

麦手餅
六月は「麦秋」とも呼ばれています。
麦刈りの季節農家にとっては風水害のシーズン前に収穫できる麦はありがたい穀物でした
田植、麦刈りと繁忙期を終えた人々が、豊作感謝のお祝いにつくった素朴なお菓子です。

CIMG1241.JPG

初夏 はつなつ 外郎製
枇杷を模した大好きなお菓子です。

CIMG1236.JPG

花菖蒲
美しいグラデーション・・・外郎を伸してたたみ仕上げました。

CIMG1151.JPG

お干菓子・・・寒天とお砂糖を煮詰め すりこ木で擦り仕上げます。
紫陽花 寒氷

CIMG1273.JPG

干し琥珀
摺りガラスのような涼しげなお菓子です
自宅で干しあげ完成させた感激の画像が届きましたハート(トランプ)

CIMG1184.JPG

CIMG1185.JPG

和三盆糖 打ちもの
木型に詰めてポンと打つ 嬉しい歓声があがりました!

CIMG1179.JPG

CIMG1340.JPG

撫子 寒氷製

CIMG1350.JPG

竹の露  水ようかん
朝茶事に召し上がっていただきました。

CIMG1337.JPG

CIMG1342.JPG

お菓子作りを終え 皆さんとのお茶タイムは至福のひとときでございます

CIMG1311.JPG

” お菓子談義は尽きません ”

CIMG1237.JPG

来月は涼しげなお菓子を作ります
  お楽しみに。

posted by 京料理ふくもと at 23:07| Comment(0) | 和菓子

2017年05月16日

お菓子の博覧会

”お伊勢さん菓子博2017”
甘党倶楽部の皆さんと行ってまいりました!
今回で27回 三重サンアリーナでは4月21日から5月14日まで大盛況だったようです。
キャラクターの「いせわんこ」です

IMG_20170510_154720.jpg

「全国菓子大博覧会」はお菓子の歴史や文化を後世に伝えるとともに
お菓子業界、関連産業の振興と地域の活性化に役立てるため、ほぼ4年に一度開催されます
「第1回帝国菓子飴大品評会」は明治44年東京に始まったそうです
覚悟はしていたものの・・・大変な賑わい!
お菓子に埋もれた楽しい一日を過ごしてまいりました。

「伊勢参宮 宮川の渡し」をモチーフにした工芸菓子
一年の歳月をかけた作品だそうです 
「男は一生に一度はお伊勢参り」と江戸時代はステータスな人気スポットっだったのですね
女子旅も賑やかで最高でございました(^^

IMG_20170510_122805.jpg

IMG_20170510_122616.jpg

IMG_20170510_122828.jpg

いよいよ匠の技 全国のお菓子屋さんによる174点の工芸菓子
優秀な作品には皇族による名誉総裁賞、内閣総理大臣賞、農林水産大臣賞が
授与されるそうです

まるでお菓子の美術館のよう
花鳥風月宿る芸術作品の数々 まさに美の競演です
驚きと感動の中 和菓子の素晴らしさに魅了されたひとときでございました!

IMG_20170510_105617.jpg

IMG_20170510_111147.jpg

IMG_20170510_113608.jpg

IMG_20170510_113911.jpg

IMG_20170510_110113.jpg

IMG_20170510_105925.jpg

楽しみにしておりましたお土産は購入できず ちょっと残念でしたが
極上の逸品 「黒糖風味の赤福餅」をいただけ幸せでございました。

IMG_20170511_103145.jpg

赤福さんの餡は五十鈴川の川の流れを映しているのだそうです
何度もいただいてましたが 初めて知った嬉しい景色なり。

IMG_20170511_103656.jpg

”美味しい 菓子旅でした”



posted by 京料理ふくもと at 20:59| Comment(2) | 和菓子